クローズアップパーソン Vol.7 中野喜久江さん
山口県長門市在住。東京や大阪にて20年以上その土地で絵てがみ教室の講師を経験。
現在は宇部や長門、山口で教室をされています。「楽しい絵てがみ」講座の講師、中野喜久江さんにインタビューさせていただきました。

―絵てがみとの出会いとは
新聞で絵てがみの存在を知り、父の病気見舞いに送り始めたのが、きっかけです。
その時は自己流でしていましたが、その後、「絵てがみで自分史を作る会」にて指導者講習会を受けて、指導者として認定されています。
―講師を始めたきっかけとは?
大阪にいる頃、地域の文化活動で講師を頼まれたのがはじめです。
―絵てがみを描くということと、教えるとでは、やはり違いますか?
日頃自分が心がけていることを伝えるようにしています。分かってもらえたかどうか心配な時もありますが。
―中野先生が絵てがみを描かれる際に、多いモチーフは?
花や野菜など身近にあるものが多いです。現在、母に毎日描いて届けています。
―花や野菜は季節を感じることができて素敵ですね。また毎日絵てがみが届くのはお母様も嬉しいですね。毎日、違うものを描くというのは難しい気がしますが?
同じモチーフでも昨日と今日では、私の気分も変わって違うとらえ方をするので、違う絵てがみになります。
もちろん、同じモチーフでも人それぞれです。みんな描き方が違います。違うから素敵だと私は思います。言葉もそうです。その人らしい表現をしてほしいです。
―他の方の作品を見ることは、良い刺激になりますか?
私も何かを表現したいと思える作品に出会えると嬉しいです。
―手てがみ初心者の方が、描きやすいもの、上手く描けるコツはありますか?また言葉を選ぶ際になにかアドバイスをいただけますか?
自分が描きたいものを選んで、描きたい人に届ける気持ちで描くことが大事です。
言葉については日頃、自分はどんな言葉が好きか、書きとめておくとよいでしょう。そのうちにその言葉が本当に自分のものになると思います。
―選んだ言葉が自分のものになる日が来ると、とても嬉しいですね。
あふれるように言葉が次々と出てくるようになれば嬉しいと思います。
―好きな言葉に合わせて、モチーフを探してもよいですか?
良いと思います。その言葉にふさわしいモチーフ選びは大切です。
―また過去の作品を見ると、その時の自分の気持ちであったり、情景が思い出すことができて素敵ですね。以前の作品を見返したりされますか?
たまにあります。作品展をする時は特に。
―先生の作品をみせていただきました。きらきらしていますね。ラメなども使用されるのですね。
金色のものがパレットにあって、たまたまつくこともあります。また金色をわざわざつけることもあります。
―趣味を教えてください。
バトミントンや読書、旅行です。バトミントンは地元のクラブに入っています。
―バトミントン経験は長いのですか?
バトミントンは30代のころに始めて、今も週2~3回やっています。もう辞めてしまいましたが同じ頃、剣道も始めたのです。スポーツや絵てがみをしているとその場所で友達ができるので、とてもよいですよ。先日、東京の友達と旅行に行ってきました!
―大人になってから新しく友達を作るのは難しいですよね。素敵です。
先日、友達と行った旅行では、スケッチをしながら東北を回りました。
―スケッチを見ていると、旅行に行った気持ちになりますよね。
そうですね。今度の講座の際に受講生の方にお見せしようかな、と思っています。
―受講を考えられている方へメッセージをお願いします。
絵てがみは、絵がある手紙です。相手に届けたいと思う気持が大切です。
モチーフを一生懸命に見て描けば、誰にでも描けます。心からの気持を言葉にすれば必ず相手に届くと思います。描けたら、ちゃんと届けましょう。
中野先生は明るく、とても笑顔の素敵な方でインタビューをさせていただき、楽しい時間を過ごすことができました。また作品をいくつか撮影させていただきましたが、どの作品もかわいらしくて素敵でした。
中野先生の「心からの気持ちを言葉にすれば必ず相手に届くと思いますよ」という言葉が印象的でした。最近、連絡手段がメールばかりになっていたので、私も友達に絵てがみを描いてみようと思います。
☆中野先生の講座楽しい絵てがみ第2金曜日10:00~12:00